CHAPTER02

分身ロボットOriHime(オリヒメ)をデザインの力でユーザーに届ける

 

シアトルコンサルティングは株式会社オリィ研究所様(以下、オリィ研究所)のプロダクトである分身ロボッOriHime(以下オリヒメ)と意思伝達装置であるOriHime eye + Switchの製品紹介サイトのデザイン・コーディングを担当した。オリィ研究所様は、寝たきりでも仲間と働ける「分身ロボットカフェ Ver.β 2.0」を開催するなど、現在話題を集めている。今回はオリヒメを使用して遠隔での対談を実現し、サイトリニューアル担当の藤原様にオリヒメの誕生秘話や弊社にリニューアルの依頼をした経緯についてお伺いした。       

     
藤原さん画像

株式会社オリィ研究所

藤原 健太


2012年、OriHimeを開発したオリィ研究所のCEO吉藤と出会い、プロトタイプのオリヒメと共に東日本へ被災地訪問などを行う。 2019年にオリィ研究所に入社。現在はコーポレートエンジニアを担当。

井原さん

シアトルコンサルティング

UI/UXチーム


2018年10月に立ち上げ、サイトやアプリケーションがどのように使われるのか、サービスを通して提供できる顧客体験(UX)についてお客様と充分に議論し、ユーザーにとって最も使いやすい、またブランドイメージを伝えるデザイン設計でUIを形にしている。

orihime

オリィ研究所藤原様はオリヒメを通して、遠隔での対談を実施。


「孤独」という社会課題に人生をかけて分身ロボットOriHime(オリヒメ)を開発



UI/UXチーム: 本日は貴重なお時間いただきありがとうございます。 実際にオリヒメを通しての対談は面白いですね!!
まさに”世界初”なのではないでしょうか?まずどういった経緯でオリヒメを開発されたのか、教えていただけますでしょうか?


オリィ研究所藤原様: オリヒメは弊社のメインのプロダクトにはなるのですが、弊社代表の吉藤オリィの原体験に基づいて開発されたという経緯があります。 原体験というのは、吉藤自身が病気で小学校5年生から3年間通うことができず、勉強や同級生の話題についていけない「孤独」を感じたと言っております。

「孤独」は鬱や認知症の原因になると実体験を通して感じていて、そんな「孤独」という社会問題を解決するために作ったのが分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」です。

また、吉藤が立ち直った経験はものづくりにあり、その後様々コンクールやビジネスコンテストに挑戦していきました。 その後の共同創業者である結城と出会うきっかけとなった大会がJSECであり、そのJSECは毎年、上位入賞者を、世界最大級の学生の科学自由研究コンテスト「ISEF」に日本代表として派遣しています。

そのISEFインテル国際科学技術フェアに日本代表として出場し、そこでグランドアワードの3位を受賞しています。ただ、その時のチャンピオンはアメリカ人だったそうなのですが「人生をかけて取り組んでいた」と言っていたそうで、高校生だった吉藤はその時に人生をかけていたのかと言われるとそうではなく、疎外感を感じています。

そこから、人生をかけて取り組むことについて考え、「孤独を解消することが使命である」と感じ、オリヒメの開発に着手しています。


UI/UXチーム: ありがとうございます。自分が人生をかけて解決したいことを使命として捉えるのは本当に素晴らしいですね。
ちなみに藤原さんはオリィ研究所の中で、どのようなことを担当されているのでしょうか?


オリィ研究所藤原様:  私は2019年1月から入社をしているのですが、実は吉藤とは2011年から知り合いで、私の近所に偶然引っ越し、その頃からロボットをヤスリで磨いたりサービスの構想を練ったりと、8年くらい近所付き合いをしながらオリヒメ開発の手伝いをしていました。

私自身はエンジニア歴20年の経験があったので、入社してからはオリィ研究所のシステムのインフラ周りや、人材の採用担当など 、幅広く担当させていただいています。


一緒に作り上げていくスタイルのヒアリング力でどんどんいいデザインが生まれた




UI/UXチーム: ちなみに弊社を知ったきっかけは何だったのでしょうか?


オリィ研究所藤原様: 前職で、シアトルコンサルティングさんとはお付き合いがありまして、1度デザインの案件で、一緒にお仕事させていただきました。

その時に素早く対応していただいたのを覚えていて、オリヒメのプロダクトサイトリニューアルの話があがった際に、同じようにお願いできないかなと思い、依頼させていただきました。



UI/UXチーム: デザインなどについていいなと思ったエピソードがあれば教えていただけますでしょうか?


オリィ研究所藤原様: 最初の打ち合わせのタイミングではぼんやりした依頼だったのを、サイトの雰囲気や方向性、どういうことを伝えたいのかなどを明確に理解していただき、また整理をして提案していただいたことが印象に残っています。

特に教育ページの「子供に親しみやすいイラスト」というところが今でも好印象でして、とある方がTwitterで引用されてそれがバズって最近アクセスが急上昇していたりもしているのです。SNSでユーザーの声により広まっていったのでシアトルコンサルティングさんに頼んで良かったなと思いました。



誰が見ても優れたデザインと品質の良さで「また依頼したい」という気持ちにさせられた


オリヒメのプロダクトページ(https://orihime.orylab.com/)



UI/UXチーム: 現在、オリヒメの後で、Orihime eye + Switchの製品紹介サイトのリニューアルを担当させていただいたのですが、2度目で弊社を選んでいただいた理由を教えていただけますでしょうか?


オリィ研究所藤原様: 特にデザインの素早い仕上げやコーディングの品質の確かさも1度目の納品からすぐに確認でき、誰が見ても優れたデザインと言うところ、そして仕事の速さと言うところも着目させていただき、シアトルコンサルティングさんをあげさせていただきました。


UI/UXチーム: 本当に嬉しいお言葉ありがとうございます。
私たち自身もオリィ研究所様とのお仕事はコミュニケーションロスもほとんどなく、スムーズに進められておりましたし、社会貢献されているサイトのリニューアルに携われることもやりがいに感じておりました。チームのLINEでもオリヒメスタンプで会話していて、どんどんファンになっていきました。



できないをできるに変えるテクノロジーの実現に向けて




UI/UXチーム: これからオリヒメを活用してどんな社会を作りたいですか?


オリィ研究所藤原様: オリヒメは、分身ロボットと呼んでいるのですが、分身ロボットを開発をしたい訳ではないのです。

あくまで「孤独を解消したい」そのためのコミュニケーションテクノジーを推進しています。

コミュニケーションテクノロジーを使えば「これまでできなかったことができるようになる」テクノロジーだと思っています。
その中で、障害者や難病の方が諦めずに社会参加し自分がやりたいことができることを広げていくことはオリィ研究所の使命だと考えています。実際、2019年10月7日から3週間分身ロボットカフェの実験( https://dawn2019.orylab.com/ )を行っております。2020年までにカフェの常設も目指しています。

たとえ身体が動かなくなったとしても、心を元気に保ち、仲間たちと楽しく過ごせるような世界をテクノロジーの力で実現していきたいと思います。


UI/UXチーム: オリィ研究所について調べていて、呼吸器をつければ生きられるのに、呼吸器をつけないという選択をするALS患者の方が7割もいるということに驚きました。特に日本以外の国では「生きていくことが迷惑」などと思って死を選ぶケースもあると聞きます。

オリィ研究所のオリヒメの開発が進み、今までできなかった「働く」ということができるようになったり、生きる希望になっていくなと思います。そんなオリィ研究所の素晴らしいプロダクトを発信するお手伝いができ、本当に光栄です。引き続き、ユーザーにとってより良い形で発信していけたらと思いますので、今後ともよろしくお願いします。


オリィ研究所藤原様: まず、ユーザーに知ってもらうことが大事なところなので、そこを丁寧に素早くやっていただいてとても感謝しています。こちらこそ引き続きよろしくお願いします。




OriHime(オリヒメ)を使用しての遠隔での対談。 時に見せる可愛らしい動きが、その人が本当にいるような気分にさせているのだと実感した。これからもこのように素晴らしい取り組み・プロダクトをデザインの力でさらにユーザーに届けていきたい。

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